建築士ママの純情な感情

3人子育て奮闘中

母子手帳2冊の重みと出生前診断

妊娠7週目で2つの心拍を確認することができた。嬉しかった。

子宮に宿った2つの命が無事におなかの中で成長してほしいと強く願った。

一方で、今いる家族を守っていくためには健康な赤ちゃんでなければならず、妊娠を継続していく上での心配事はできるだけ無くしたいと思っていた。

そのため、妊娠の早い段階で胎児の染色体疾患を調べることができる新型出生前診断(NIPT)を受けた。

出生前診断とは?どこで受けられるのか?なぜ早く知りたいのか?実際受けてみて気持ちの変化などをまとめたいと思う。

 

 

新型出生前診断とは?

妊娠10週目以降から血液検査のみで受けられる検査であり、母体、胎児へのリスクがない検査。ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーの疾患の可能性を99%の感度で検出できる。双子でも診断が可能である。

どこで受けられる?

出生前診断は個人開業のクリニックでは受けれないことが多く、大学病院や周産期センターがあるような大きめの産婦人科である病院で受けられることがある。こういった施設は認可施設として認められており、出生前診断を受ける前のカウンセリングやもし陽性だった場合のケアが充実してあることが多い。検査を受けられる条件がある場合がある。

一方で認可外施設のNIPT専門のクリニックがある。カウンセリングが簡素化されており、もしも陽性判定であった場合は自ら確定検査である羊水検査を受診したり、その後の処置を考えなくてはならない。検査を受けられる条件は無く、ネットや電話で予約可能な手軽さがある。認可施設より価格は安価である。

私は後者の認可外施設でNIPT検査を受けた。理由は『結果を早く知りたかった』からである。

なぜ早くわかるといいのか

もしも胎児の染色体疾患が見つかり、妊娠を中断するという決断をする場合、妊娠21週と6日までに人工中絶手術を受けることができる。

ただし妊娠初期の12週未満とそれ以降では手術の内容が異なる。12週未満であれば掻把手術を行う。麻酔を打ち10分程度の手術である。

私自身は稽留流産後にこの手術を経験した。12週以降になると促進剤で陣痛をおこしお産をする形と同じような処置になる。

通常の出産と同じ痛みも伴うため心身への負荷がかなり高い。NIPTは妊娠10週目以降(施設によっては9週目以降)から検査を受けることができ、1週間後に判定がわかる。

最短で11週頃に結果がわかり、妊娠を中断するということになった場合、処置に対する負担が低くて済む。だから早く知りたいのだ。 

もしも陽性判定だったら

出生前診断を受けるまでは、“もしも”の事を考えるまでそう時間がない。しかし、自分の考えが甘かったと思うのが双胎妊娠だったということだ。産院へ出生前診断を受けたことを事後報告したのだが以下の事を主治医から言い聞かされた。

・まれに擬陽性という判定がでてしまうこと。

・もし陽性または擬陽性だった場合は確定検査である羊水検査を受けるのか。

・羊水検査を受ける場合双子だから腹部2か所穴をあけることになるけど大丈夫か。

・もし片方が陽性だった場合、片方だけ堕胎することはできない。

出生前診断の結果が出ても複雑な判断をしなければならなず、検査後はただ陰性結果を祈るように待つしかなかった。

診断結果。

結果は陰性。ありがたかった。ほっとした。

結果はメールで知らせてくれた。その後クリニックへ足を運ぶこともなかった。

実際受けてみた感想

第二子以降は出生前診断を受けようと妊娠前から思っていたが、双子妊娠であったというイレギュラーも重なり、結果がわかるまでは心配事が後を絶たなかった。

かといって受けないという選択肢はなかったと思う。この診断ができるという選択肢がある現代に感謝したい。

結果が陰性だったことは、その後の妊娠生活での心配事を軽減し安心して赤ちゃんたちの誕生を待つことができたと思う。

 ちなみにかかった費用は15万位。